Case Study

導入事例

クラウドサービスのシステム運用支援

一般利用者向け(BtoC)のクラウドサービスのシステム基盤構築とサービス基盤運用管理を提供。
拡張性を考慮したシステム基盤の設計、サービスシステム運行計画、運用業務を代行しました。

お客様情報

業種 アプリケーション開発
業容 インターネットを通じたBtoCアプリケーションの提供
サービス提供開始 2016年09月~

概要

BtoC向けのクラウドサービスに対して、サービス期間中のシステム運行管理とパフォーマンスチューニング等をサービス提供。また、システム基盤の設計・構築から携わることで、より安定的なサービス提供を可能としました。

お客様課題

アプリケーション開発を主軸としたシステム会社であったため、クラウドでのサービス基盤構築及び運用管理のノウハウがありませんでした。

このため、システム基盤の適切な設計ができずに困っている状況でした。

サービス提供内容

BtoC向けのクラウドサービスのシステム基盤に対して、システム運行管理とパフォーマンスチューニング等をサービス提供。また、システム基盤の設計・構築から携わることで、より安定的なサービス提供を可能としました。

サービスシステム基盤設計構築と運用設計実装

サービス開始前から本事例に関わることができたため、アプリケーション開発を主軸とするお客様と連携し、サービスシステム基盤の設計と運用設計を実施しました。

サービスレベルの確認と構成設計、構築

提供されるサービス(BtoC)で必要とされるサービスレベル(継続性、可用性、拡張性など)をお客様とやり取りしながら調整、確認し、実際のシステム基盤の設計を進めていきました。

システム基盤の運用・監視設計と実装

システム基盤の設計とあわせて、システム基盤の監視と運用の設計を進めました。特にサービスレベルとコストの兼ね合いを考慮してサービス継続性のための冗長構成、バックアップ設計や、アプリケーション監視を含めた監視設計に重点をおいて設計しました。

サービス提供内容

サービスシステムの運行計画と運行管理

本サービスはキャンペーン等によりサーバ負荷が変動することが設計により判明しました。サービスのキャンペーン等に合わせサーバインスタンスの増減等を実施する運行計画とその実行管理を実施しました。

実施項目 説明
サービスレベル設計 サービスが提供されるべき期間・時間、品質レベル等をヒアリングし、エンドユーザへ提供が必要なサービスレベルを定義しました。
システム基盤設計と構築 サービスレベル設計で定義した内容に基づき、必要なシステム基盤を設計構成しました。本件ではサービスシステム基盤はクラウド(IaaS)上に構築されました。
監視設計とリカバリ設計と実装 OSパフォーマンス監視、アプリケーション監視、ログ監視に加えクラウドで提供される各種ネットワーク基盤の監視に関しても考慮し監視設定しました。
サービスレベルを満たすため、サーバのリカバリ、バックアップの設計及び実装を行いました。
運行計画と運行管理 クラウドサービスのサービススケジュールに合わせて、システム基盤の運行計画の素案を弊社にて立案。お客様と協議の上計画を確定し運行管理を実施しました。
実際には運用中に計画を修正しながら運行管理を実施しました。

運用の改善提案と再設計

お客様とは定期的に運用のための定例会を実施しています。定例会では以下のような内容を報告し、必要があれば随時改善対応(構成の修正、監視の追加など)を実施しています。

報告項目 報告概要
パフォーマンス情報共有 各種サーバインスタンスのパフォーマンス監視状況の共有
CPU使用率、メモリ使用量など情報を共有します。
他にもWebアクセス数の情報やセッション統計情報など。
発生アラート統計 期間中に発生したアラート通知の統計情報を報告、共有します。
目立った内容があった場合は後述のトピックスでより詳しく情報連携と相談を実施します。
対応報告 アラート発生だけではなく、稼働中に運用に関わる作業を実施した場合の事後のまとめ報告をします。
特に対応がなかった場合はスキップ。
トピックス パフォーマンス情報や発生アラート統計、対応報告などから気になっている部分をトピックスとして報告、対応方法や対応するスケジュールなどを調整します。

より踏み込んだ運用管理

お客様とはある一定期間(だいたい1年毎)に、以後1年間の運行計画を一緒に検討し計画立案しています。この中でサーバインスタンス台数の適正化や運行台数の調整などを話し合います。

弊社はシステム基盤のプロ、監視運用のプロとして、必要であればシステム構成の変更を提案、移行計画の立案なども実施します。単なる監視・運用のアウトソーサーではなく、一緒にサービスを作り上げていくパートナーとしてお客様と共にサービス提供に従事します。

より踏み込んだ運用管理

成果・効果

運用監視にかかる各種情報提供やサービス基盤の見直し提案などにより、お客様がサービス基盤に対してかかるコスト(作業コスト・調整コスト)を最小限にすることができたため、お客様が提供するサービス自体の改善、アプリケーションの改善に注力することができています。